オンライン英会話が続かない理由と対処|3つの原因と、やめる前にできること
公開日: ·更新日: ·約7分で読めます

毎日やろうと決めて始めたのに、気づくと1週間開いている。予約の画面を開くこと自体が億劫になっている。この記事は、いまその状態にいる人に向けて書いています。
先に結論を書きます。続かないのはあなただけではなく、調査の上では多数派です。そして続かない理由は、母集団の違う3つの調査を並べると3つに重なります。どれも意志の強さの話ではありません。
この記事では、別のサービスに乗り換えることは勧めません。いま契約しているところで、何を変えれば途切れにくくなるか、という話だけをします。
この記事の要点
- オンライン英会話を受けたことがある人のうち、いまは受けていない人が42.5%です(2025年・329人)。やめた人の約7割は1年未満でやめています。
- 続かない理由は、2025年に公表された3つの調査を並べると「時間が取れない」「成長を感じられない」「自分に合ったやり方が分からない」の3つに重なります。
- 3つのうち「時間が取れない」だけは、2021年から2025年で17.5ポイント減っています。減っていないのは残りの2つで、壁は忙しさから「続け方が分からない」へ移っています。
- 挫折の理由は年代で変わります。20代は「習慣化できなかった」、30代は「成長を実感できなかった」、40〜50代は「時間を確保できなかった」が最多でした。
- 乗り換える前に確かめることが1つあります。その不満が、講師を変えても起きるかどうか。起きるなら、会社を変えても持ち越します。
- やめてから再開した人の8割が、再開後も過去と同じ悩みを抱えています。やり方を変えずに再開すると、同じところで止まります。
続かないのは、あなただけではない
まず数字から見ます。オンライン英会話の運営会社が2025年7月に受講経験者329人へ行った調査では、いまも受けているのが57.5%、やめたのが42.5%でした。やめた人が、いつやめたかがこちらです。
- 1か月未満でやめた16.4%
- 1か月〜3か月未満17.2%
- 3か月〜6か月未満15.7%
- 6か月〜1年未満20.0%
いちばん多い
この4つを足すと約7割です。やめた人の大半は、1年に届く前にやめています。1年以上続く人のほうが少数派なので、途切れていること自体は珍しいことではありません。
意志の問題ではない — 3つの調査で重なる理由
2025年に公表された調査が3本あります。調べた相手も、聞いたことも違います。それでも挙がる理由は重なります。
| 調査 | 誰に聞いたか | 何を聞いたか | 上位に挙がった理由 |
|---|---|---|---|
| アイキューブ(2025年7月) | オンライン英会話の受講経験者329名(20〜50代) | オンライン英会話を継続できなかった理由 | 「時間がとれなくなってきたから」が最多 |
| ビズメイツ(2025年6月) | 社会人になってから英語を学習した会社員109名 | 英語学習全般の課題と挫折 | 継続すること/最適な学習方法がわからない/学習時間の捻出 |
| レアジョブ(2025年9月) | レアジョブ英会話の利用者634名 | 英語学習における挫折と、いまの悩み | 成長実感を得られない/学習時間が確保できない/学習方法が正しいか分からない |
出典: アイキューブ 2025 / ビズメイツ 2025 / レアジョブ 2025
3本を並べると、重なるのは次の3つです。どれも「気合いが足りない」という話ではなく、続け方の設計の話です。
- 時間が取れない。3本すべてに出てきます。ただしこの壁は4年で小さくなっています。
- 成長を感じられない。レアジョブ調査では30代でこれが最多の挫折理由でした。ビズメイツ調査でも上達実感の不足が課題として挙がっています。
- 自分に合ったやり方が分からない。レアジョブ調査でも2番目に多い悩みでした。AIを使った学習サービスが増えたことで、選べる手段が増えた分だけ迷いも増えている、と両社とも指摘しています。
そして、この3つのうち4年で動いたのは1つだけです。ビズメイツの調査は2021年の同じ調査と比べられます。
- 学習を継続すること53.2%
2021年も上位のまま
- どのような学習方法が最適かわからなかった51.4%
2021年も上位のまま
- 学習時間の捻出27.5%
2021年から17.5ポイント減った
つまり、壁は「忙しくて時間が作れない」から「続け方そのものが分からない」へ移っています。これは対処の順番を変えます。時間を作る工夫(早起き、スキマ時間)は多くの記事が勧めていますが、いま多くの人が引っかかっているのはその手前ではありません。時間を作ったあとに何をするかが決まっていない、という側です。
自分はどれに当たるか
3つのうちどれが自分の壁かは、年代で傾向が違います。レアジョブが利用者634名に聞いた調査では、挫折した理由の最多が年代ごとに分かれました。
- 20代は「習慣化できなかった」が最多。生活の変化が大きい時期で、成果を感じる前に離れやすい傾向があります。
- 30代は「成長を実感できなかった」が最多。学習に使える時間が限られるため、量を積む前提のやり方では手応えが出にくくなります。
- 40〜50代は「忙しくて学習時間を確保できなかった」が最多。学習を定着させる前に途切れる形です。
年代の傾向は目安です。最後は自分の直近1か月で確かめてください。材料は1つで足ります。予約しなかった日に、何が起きていたか。時間が無かったのか、受ける気にならなかったのか、何を受ければいいか決まらなかったのか。この3つのどれかに寄っているはずです。
サービス側の問題か、自分側の問題か
「オンライン英会話の欠点は何か」もよく一緒に検索されています。続かないときに、原因がサービスにあるのか自分にあるのかは、分けて考えたほうが早く片づきます。乗り換えで直るものと、乗り換えても直らないものが混ざっているためです。
その不満は、講師を変えても起きますか?
- 特定の講師だけサービス側に寄った壁です。予約の取りにくさ、教え方の差、教材が合わない、通信が不安定。会社を変えると変わります。
- 誰に変えても起きるあなた側に寄った壁です。時間・手応え・やり方のどれかで、会社を変えても持ち越します。いまのところで1つだけ変えるほうが早く片づきます。
ここで乗り換えを急がないほうがいい理由が、調査に出ています。レアジョブの調査では、過去に挫折してから再開した人の8割が、再開後も過去と同じ悩みを抱えていました。同社はこれを「学習ゾンビ状態」と呼んでいます。やり方を変えずに場所だけ変えると、同じところで止まります。
理由ごとの打ち手
全部やる必要はありません。自分に当てはまったものだけを見てください。
予約しなかった日、何が起きていましたか?
- 時間が無かった回数を減らして、曜日と時刻を固定します。毎日25分より、週2回を同じ時刻に置くほうが残ります。
- 受ける気にならなかった記録の付け方を変えます。受けた回数ではなく、前回言えなかったことが今回言えたかを残します。
- 何を受けるか決まらなかった1回のレッスンに課題を1つだけ置きます。終わったときに達成できたか自分で言える形にします。
時間が壁の場合、回数を落とすことに抵抗があるかもしれません。ですが調査で最も多い受講頻度は週1回でした。毎日が前提だと思って始めると、守れなかった時点で「向いていない」と感じてしまいますが、週1は珍しい受け方ではありません。
手応えが壁の場合、記録で効くのは読み返す形ではなく思い出す形です。学習の研究では、同じ時間をかけるなら、読み返すより思い出すほうが後に残ることが繰り返し確認されています。レッスンの前に前回詰まったところを教材を見ずに口に出してから受けるだけで、変わったかどうかが自分で分かるようになります。効果が出るまでの時間の目安については、別の記事で公的な数字を扱っています。
やり方が壁の場合、置く課題は「今日は過去形で話しきる」「今日は相づちを3種類使う」のように具体的にします。手段が増えたことで迷いが増えているのは調査でも指摘されている点なので、選ぶ対象を減らすほうが動けます。
もう1つ、3つに共通して効くことがあります。復習を毎回同じ日にやらず、間隔をあけて2回に分けることです。翌日に1回、数日後にもう1回。同じ総量でも、間をあけたほうが残ることが分かっています。時間を増やさずに手応えを上げられるので、時間が壁になっている人にも使えます。
もう止まっている人へ
すでに何か月も開いている場合、まず決めることは「再開するか」ではありません。最後に受けたレッスンで言えなかったことを、1つ思い出せるかどうかです。思い出せないなら、何を直せばいいか分からないまま再開することになります。再開した人の8割が同じ悩みに戻っているのは、ここが引き継がれていないためです。
思い出せたら、その1つだけを変えて再開してください。時間が壁だったなら回数を落とす。手応えが壁だったなら記録の付け方を変える。やり方が壁だったなら1回1課題にする。全部を変えようとすると、再開そのものが重くなります。
止まってはいないが、1年、3年続けているのに手応えが変わらない、という場合は原因が別です。これは途切れの問題ではなく、受け方が同じまま量だけ積んでいる状態で、必要な学習時間の目安と、止まったときに何が起きているかは別の記事にまとめています。
それでも戻れないときは、いったんやめる判断も間違いではありません。調査では受講をやめた人が4割以上いて、その多くが1年未満でやめています。やめることは例外的な出来事ではありません。ただし、やめるなら合わなかった点を1行残しておいてください。次に始めるときの引き継ぎになります。
自分のレッスンで測るなら — SpeakCoach

3つの壁のうち、自力でいちばん埋めにくいのが「成長を感じられない」です。前回のレッスンで何が言えなかったかは、話している最中には書き留められませんし、終わった直後にはもう思い出せません。記録が残らなければ、今回は言えるようになったのかを比べる相手がいないことになります。手応えは、そこで消えています。
レッスンが終わると、最短1分でスコアと次に直す1つが届きます。無料で試せます。
まとめ
- 続かないのは多数派です。受けたことがある人の42.5%がいまは受けておらず、やめた人の約7割は1年未満でやめています。
- 理由は3つに重なります。時間が取れない、成長を感じられない、やり方が分からない。
- そのうち動いているのは「時間」だけで、4年で17.5ポイント下がりました。いま多くの人が引っかかっているのは、時間の手前ではなく、時間を作ったあとです。
- 乗り換える前に、同じ不満が講師を変えても起きるかを確かめてください。起きるなら、会社を変えても持ち越します。
- やり方を変えずに再開すると、8割が同じ悩みに戻ります。変えるのは1つで足ります。
出典
この記事の出典は、すべて実際にページを開いて確認したものです。ページの内容は変わるので、確認した日付を併記しています。
出典: 株式会社アイキューブ「オンライン英会話に関する実態調査」(2025年7月・n=329)(2026-09-08 時点) / 第28回ビズメイツ調査「英語学習の挫折実態2025」(2025年6月・n=109)(2026-09-08 時点) / 株式会社レアジョブ「英語学習者634名に調査」(2025年9月・レアジョブ英会話利用者へのメール調査)(2026-09-08 時点) / Karpicke & Roediger (2008) The Critical Importance of Retrieval for Learning, Science 319(2026-08-19 時点) / Kim & Webb (2022) The Effects of Spaced Practice on Second Language Learning: A Meta-Analysis, Language Learning(2026-08-19 時点)
よくある質問
- オンライン英会話の継続率はどのくらいですか?
- オンライン英会話の運営会社が2025年7月に受講経験者329名へ行った調査では、いまも受けている人が57.5%、やめた人が42.5%でした。やめた人の約7割は1年未満でやめています。継続率を1つの数字で言い切れる公開データはないので、言えるのは「1年以上続く人は少数派」という方向までです。
- オンライン英会話は週何回受けるのがいいですか?
- 回数そのものより、同じ曜日・同じ時刻に置けるかどうかのほうが効きます。2025年の調査で最も多かった受講頻度は週1回でした。毎日が標準だと思って始めると、守れなかった時点で「向いていない」と感じてしまいますが、週1回は珍しい受け方ではありません。時間が壁になっている場合は、回数を増やすより、崩れない頻度まで下げて固定するほうが残ります。
- オンライン英会話がしんどいと感じます。続けたほうがいいですか?
- しんどさの中身によります。時間が取れないのがしんどいなら、回数を落として同じ時刻に固定してください。手応えが無いのがしんどいなら、前回言えなかったことが今回言えたかを記録に残す形へ変えてください。どちらでもなく、レッスンそのものが苦しいなら、いったんやめる判断も間違いではありません。2025年の調査では受講をやめた人が4割以上いて、その多くが1年未満でやめています。やめるときは、合わなかった点を1行だけ残しておいてください。
- オンライン英会話を3年続けていますが手応えがありません。続かないのと同じ原因ですか?
- 別の原因です。この記事で扱っているのは「途切れてしまう」側で、3年続いているなら続ける仕組みはすでに動いています。手応えが変わらないときに起きているのは、受け方が同じまま量だけ積んでいる状態です。必要な学習時間の目安と、止まったときに何が起きているかは別の記事にまとめています。ただし、3つの壁のうち「成長を感じられない」だけはどちらにも共通するので、記録の付け方を変えるところから試してください。
- 一度やめてしまいましたが、また始めるべきでしょうか?
- 始める前に、最後に受けたレッスンで言えなかったことを1つ思い出せるか確かめてください。2025年9月にレアジョブ英会話の利用者634名へ行われた調査では、挫折から再開した人の8割が、再開後も過去と同じ悩みを抱えていました。やり方を変えずに場所だけ変えると、同じところで止まります。思い出せたら、時間・手応え・やり方のうち1つだけを変えて再開してください。全部を変えようとすると、再開そのものが重くなります。
TAKE A 株式会社の代表。英語の教員免許を持ち、これまで20以上のオンライン英会話サービスを使い、通算1,000回以上のレッスンを受けてきました。いまはレッスンの録音をAIが分析する SpeakCoach を作っています。
